今日もお疲れさまでした。
あなたは願いごとはありますか?
願いごとがある人も、それが『本当の願い』になっているか、考えてみましょう。
「『本当の願いごと』だったなら『叶う力』を持っているんですよ。でも、自分の想いとは、ちょっとズレている願いごとなら叶わないんです」
望月麻衣(2021).『満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~』株式会社文藝春秋
〈満月珈琲店〉で店員をしていた金星の遣い ヴィーナスが語った言葉になります。
自分が心から願う具体的な願いごとをもつことが大切だと言っています。
<言葉についてのあらすじ>
鈴宮小雪は、広告代理店で派遣社員として働く22歳の女性。
就活が難航し、派遣社員として働いていたが、なかなか正社員登用に至らず、2年間派遣先を転々としていた。
時期はクリスマス。
地域のクリスマスイベントに関わり、手ごたえは感じていたものの、共に過ごす人がいない小雪は寂しさを感じていた。
そんな時に訪れた満月珈琲店にて、小雪は店員のヴィーナスにある質問をされる。
「自分の『本当の願いごと』を知っていますか?」
小雪は少し考え、宝くじ当選と答えるが、ヴィーナスは「それは叶わない」と首を横に振る。
「『本当の願いごと』なら『叶う力』を持っている。でも、自分の想いとズレている願いなら叶わない」
宝くじに当たりたいというのは、お金が欲しいということ。
では、そのお金でどのような経験がしたいのか、何を手に入れたいのかが大切だと言う。
「そこがはっきりしないのであれば、ズレた願いとなり、叶わない」
自分の『本当の願いごと』とは?
小雪は仕事のこと、家族のこと、自分自身と向き合い、『本当の願い』を探していくのだった。
<まとめ>
今まで私は「良い仕事に就きたい」と願っていました。
しかし稼げる仕事が良いのか、楽な仕事が良いのか、誰のための仕事をしたいのか・・・。
考えるうちに、「良い仕事に就きたい」では漠然としていて、ズレたものだったと気がつきました。
著者も「ダイエットに成功したい」と願っていたそうですが、その理由は「綺麗になりたい」からでした。
それでは最初から「綺麗になりたい」と願うべきだったと、作中のあとがきで書かれています。
「ダイエットに成功したい」は少しズレた願いだったわけです。
あなたの願いごとはどうでしょうか?
『本当の願いごと』は具体的で最終的な願いです。
願いがあっても、なぜそう望むのか、なぜそうなりたいのか、深く自問自答する必要があります。
周りの評価や意見に飲まれず、自分自身と向き合い、上辺だけでない『本当の願い』を探しましょう
そして自分の『本当の願いごと』が見つかれば、それはきっと叶う力を持っています。
『満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~』は悩みを持つ人たちが、満月珈琲店の店員である星の遣いたちとの対話を通して、『本当の願い』を見つける物語です。
満月珈琲店シリーズの例に漏れず、西洋占星術が登場します。
そして今作では「前世から受け継いだもの」についても言及されています。
気になった方はぜひ読んでみてください!
参考
望月麻衣(2021).『満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~』株式会社文藝春秋