人を褒めることが大事だとよく言われます。
最近の子供や職場の新人などは叱るのは逆効果。褒めて伸ばすことが大切だ。など・・・
他人を褒めると自分も良い気分になるし、一石二鳥であるといった話もあります。
でもそこで逆に問いたいことがあります。
あなたは自分で自分を褒めることの大切さを認識していますか?
あなたは普段から自分を褒めてあげてますか?
自分を褒めるというのは、何か大きいことを成し遂げたときに褒めるということではありません。
日常の何気ないことでも、できた自分を褒めるのです。
仕事に行くのがつらいと感じているあなた、今日仕事に行けたことを褒めましょう。
追い詰められて朝起きるのもつらいあなた、朝ベッドから体を起こせたことを褒めましょう。
仕事に行けてえらい、朝起きれてえらい。
こんなことで褒めるのって思いますか?
でもあなた自身がつらい、きついって思ってることができたんですよ。
褒めるに値することだと思いませんか?
仕事帰りで疲れていても、栄養のある食事を摂れたなら、それも褒めましょう。
自分の体を大切にできてえらいぞ って。
ストレスに負けないためには、自分にご褒美をあげると良いと言われてますよね?
そのご褒美、何もモノやコトだけではありません。
言葉だって大切なご褒美です。
言葉は時に人を傷付ける凶器になるとは言われます。
しかし、良い使い方をすれば人を救う神器にもなります。
そしてそれは自分自身に対しても例外ではありません。
自分だけは自分の味方でいましょう。
「こんなんじゃまだまだ」「もっと頑張れ」なんて鼓舞するのは、心に余裕がある時だけで十分です。
また、逆境でも仕事で成果を出す人は『自分を褒める能力が高い』というデータもあるようです。
ハワイの大学の心理学者エレイン・ハイビー博士によると、よくないことに見舞われてもモチベーションを落とさずに成果を上げるタイプの人が存在するそうです。彼らの共通点を探ると、『自分を褒める能力』であることが突き止められました。
児玉光雄(2023).『「できない」を「できる」に変える 大谷翔平の思考法』株式会社アスコム
とのことです。
自分を褒めることはその気になればすぐに実行できます。
でも意識していないと褒めることを忘れてしまいます。
最初のうちは意識して些細なことでも自分を褒めるようにしましょう。
皆さん、自分を褒めてあげてください。
厳しい世の中ですが、どうか自分だけは自分を大切にしてあげてください。
参考
児玉光雄(2023).『「できない」を「できる」に変える大谷翔平の思考法』株式会社アスコム