あなたの「好き」を忘れずに生きよう 『満月珈琲店』

  • 2025年8月10日
  • 2025年9月15日
  • 小説
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今日もお疲れさまです。

あなたは余裕がないときでも、自分の好きなことをして日々を過ごせていますか?
時間がない、お金がないからと自分を蔑ろにしていては、幸せから遠ざかってしまいます。


悩める人々が導かれる〈満月珈琲店〉の三毛猫のマスターが伝えた言葉です。
大変な時でも、自分を大切にしましょうと伝えています。
 

<言葉についてのあらすじ>

芹川瑞希はシナリオライターの40歳の女性。

かつてはヒットメーカーと謳われたが、徐々に数字が取れなくなり、仕事が激減していた。

現在は金銭的な不安から、お気に入りのマンションから移り、狭いワンルームで暮らしている。

好きなカフェにも行かなくなり、食事もインスタントが多くなっていた。

将来が不安で眠れない日々を過ごしていた。


そんなとき〈満月珈琲店〉に導かれ、マスターに「自分を大切にしてください」と言われる。

それは瑞希が好きなことを押し殺していることを言っていた。

瑞希は部屋を素敵な空間にすることが大好きだった。
しかしスランプから自棄になり、お気に入りの家具を捨てて安いワンルームに自分を押し込めた。

節約のためと食事もいい加減になり、好きなカフェにも行かなくなった。

そしてそれを「しょうがない」と自分に言い聞かせ、悲劇のヒロインになっていたのだ。

素敵な空間に居ること、カフェに行くこと、今まで自分が好きだったことを忘れてしまっていた。


余裕がないからと自分を蔑ろにすると、さらにくすんで不幸になる

自分に必要なことを理解した瑞希は、自分を大切にするために、少しでも部屋を良い空間にしようと決意するのだった。

<まとめ>

人生が上手くいかないとき、自暴自棄になる人は少なくないでしょう。

でもそんなときこそ自分を大切にしなければなりません。

自分の好きなことをして、少しでも自分を満たしてあげるのです。

自分を蔑ろにした状態では人生を好転させるべく、前に進むこともできなくなります。


しかし、自分の好きなことを自由にできない制約や事情はあるでしょう。

それでも、素敵な空間が好きなら、少しでも気に入った家具を部屋に置く。
カフェが好きなら、毎週は金銭的に厳しくても、月に1度は行く。

そんな自分を満たす小さな工夫はできるはずです。


制限はあっても自分に必要なもの、自分が望むものを理解し、可能な限りで希望を叶えましょう


自分を大切にして生きていれば、今はつらくても少しずつ人生が良い方向に向かうはずです。



『満月珈琲店の星詠み』は悩める人々が、不思議なカフェに招かれ、店員との占星術を絡めた対話を通して、自分と向き合っていく物語です。

「自分を知る」ということが大きなテーマとなっています。

自分が本当にしたいこと、好きなもの、それを見つめなおす大切さを教えてくれる本です。

気になった人は読んでみてください!


参考
 望月麻衣(2020).『満月珈琲店の星詠み』株式会社文藝春秋

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